5Gエリア構築まで!『4Gとの違いとは?』

“今回は、5G回線が構築されるまでの過程や、基地局がつくられるまで、といった今注目しておきたい最新情報をお届けします。
5Gアンテナ、皆さんのスマートフォンには表示されているでしょうか。
もう既に5Gエリアにいて、利用している方もそうでない方も今回、一緒に5G回線が造られるまでの工程を一緒に見ていきたいと思います。
私たちは、当たり前のようにスマートフォンを使っていますが、便利な5G回線が造られるまでに実はとても多くの方の手が加わっています。
また5G以外にも4Gとの違いも合わせてご紹介していくので参考にしてください。
この記事を読んで、少しでもアンテナ基地局について、関心を持って頂けたら幸いです。
■2G、3Gまでと現在
今では、4Gや5G回線が当たり前のようになっていますが、ほんの少し前までの日本の現状は全く異なりました。
皆さんも覚えているでしょうか。
ガラケーと呼ばれる携帯電話が流行りましたね。
写真付きでメールが送れるようになる、そんな時代が来るとは夢にも思わなかった方も多いのではないでしょうか。
このように2Gや3G回線を利用していた時は、とにかく電波を届けることが重要でした。
なるべく少ない基地局を用いて、より広く広範囲なサービルエリアを造ること、これが目的となっていました。
そうした中で、だんだんと3Gを使うユーザーが増えてくると
『もっとたくさん通信したい、データを使いたい』
という声があがるようになりました。
このニーズに応えるために、一つの基地局で広範囲をカバーするという考えから、たくさんの基地局を作り、通信量を増やすことが必要になりました。
少し前までは、一つの地域に大きな基地局が一つあり広範囲をカバーしていました。
現在は、大きな基地局が一つと小さな基地局がいくつか集まり、より多くの通信ができるように、電波の量を増やしユーザー1人が使えるデータ量を増やしています。
■基地局ができるまでの具体的な工程
一つでも多くの基地局が増えること、これが5G拡大に繋がります。
それでは、私たちに電波を送っている基地局が出来るまでの具合的な工程を見ていきたいと思います。
STEP①:建設計画をたてる
建設予定の地域に伺い、電波状況などを詳しく調べます。
問題なく設置出来そうであれば、周辺地域に理解を頂くため説明をしていく。
STEP②:調査、申請をする
建築基準法に基づいて、調査し正式な申請を行います。
基地局を立てるにあたって、街の景観が損なわれたり地域住民の生活に支障をきたさないか、といった細かなチェックも行われます。
問題なければ、そのまま建築許可申請をし、作業を進めます。
 
STEP③:オーナーに交渉する
基地局を設置するための、提案図面や賃貸借契約書を作成します。
また、基地局をたてるメリットや役割も具体的にオーナーに説明します。
STEP④:実際に工事、開局
工事の細かな設計はもちろん、基地局とネットワークを繋ぐ伝送路の申し込みもここで行います。
ここまでの過程を経るのに、実は半年から一年ほどかかるのです。
一つの基地局が出来上がるまで、実はこんなにも多くの時間を費やして造られていたのは驚きですね。
■ビルやマンション、屋内での対策として
また、基地局は屋外だけではありません。
私たちが住んでいるビルやマンション、デパートの地下など屋内にも設置することでより多くの場所に電波を届ける工夫をしています。
建物の中にいたり、地下鉄に乗ってもスマートフォンの電波が切れない、のはこのように屋内のあらゆるところに基地局が設置されているからです。
ちなみに屋外では問題なく電波を使えていたのに、屋内に入った途端電波が悪くなった、という現象は、電波の『反射』にあります。
電波が建物にあたるとはね返る、この反射の現象が起こっています。
この問題を解決するために『無線局』を用いて、障害物があっても電波を届けられる仕組みをつくっています。
今では、ビルやマンション、建物の中といったあらゆる場所に無線局を設置することで、地下鉄といった屋外でも快適に使えるのです。
ただ、場所によって強い電波があるところと弱くなっている場所があるので、どこでも快適に使えるというわけではないため、注意してくださいね。
■基地局には四つのタイプがある
もしかしたら、皆さんも街で見かけたことがあるかもしれません。
基地局には、四つのタイプがあります。
・鉄塔タイプ
・コンクリート柱タイプ
・ビル奥時タイプ
・屋内タイプ
それぞれ大きさや見た目が異なるだけでなく、カバーできる範囲も全く違います。
塔のような大きな基地局は、半径3〜5kmをカバーしてくれます。
ただ屋内タイプのように小さな基地局になると、半径30m以内というようにカバーできる範囲が狭くなります。
■4G基地局と5G基地局との違い、見た目もこんなに違う!
同じ基地局でも大きさや形は全く異なります。
4G回線だった時につくられた基地局は、円筒型のものが大多数を占めており、2本から8本程度のアンテナがついたものが多く見られました。
5G回線からはより多くの電波を飛ばすため、『massive mimo』(マッシブマイモ)と呼ばれる無線機とアンテナが合体した大量の電波を制御する四角い基地局が主なものとなっています。
ただし、直進性が高いのはメリットですが、人混みや建物の中では電波が届きにくいというデメリットもあります。
こうしたデメリットを解消するため、いくつものマッシブマイモを取り付ける必要があります。
今後はこうした、5Gならではの問題を解決しながらより快適な通信システムが出来上がっていくでしょう。
■まとめ
5G回線が出来上がるまでに、多くの工程を通過し沢山の人の手が加わってできていることが分かりましたね。
また4G基地局とは、見た目も形も全く異なる点や、直進性が高い5Gは人混みの中では電波が届きにくいといったデメリットもあります。
今後はこのような5Gならではの特性を活かした、通信システムが更に発展していくでしょう。
今後の発展に期待したいものですね。”Galaxy SIMフリースマホ